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Column[ コラム ]

【初心者向け】大人になってからピアノを始める方法|練習のコツも解説

【初心者向け】大人になってからピアノを始める方法|練習のコツも解説

ピアノは「幼少期から始める習い事」というイメージが強いものの、実際には大人になってからピアノを始める方も増えています。大人になってからピアノを始め、楽しみながら上達することは十分可能であり、適切な練習方法や環境を整えれば、短期間で基礎を習得できます。

当記事では、ピアノ初心者向けのピアノの選び方や効果的な練習方法、ピアノ教室に通うメリットなどを解説します。これからピアノを始めたいと考えている大人の方々はぜひ参考にしてください。

大人になってからでもピアノを始められる?

「幼少期から始める習い事」というイメージを持つ方が多いピアノですが、大人になってから趣味でピアノを習い始める方も少なくありません。

ピアノは何歳からでも始められる習い事であり、しっかりと練習すれば必ず弾けるようになる楽器でもあります。大人の場合は指の力があり、弾き方を考えながら工夫して練習できることから、子どもと比べて早く上達するケースも多く見られます。ピアノ初心者の大人でも十分上達可能であるため、この機会にぜひピアノにチャレンジしてみましょう。

【初心者向け】ピアノの選び方

ピアノ教室に通う場合は必ずしも自宅にピアノを用意する必要はありませんが、ピアノの上達には継続的に練習に取り組める環境を整えることが大切です。ピアノにはさまざまな種類があるため、自宅用のピアノを持つ場合は住宅事情を考慮した上で自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ここでは、ピアノの種類や自宅用のピアノを選ぶポイントについて解説します。それぞれの特徴や選ぶ際のコツをふまえた上でピアノを選び、練習に取り組める環境を整えましょう。

ピアノの種類

市販されているピアノは大きく分けて「アコースティックピアノ」「電子ピアノ」「キーボード」の3つの種類があります。それぞれの特徴を把握した上で、自分のライフスタイルや住宅事情・予算などに合った種類を選びましょう。

アコースティックピアノ

指で鍵盤を押し、その力で動かしたハンマーで弦を叩くことによって音が出る伝統的なピアノです。電子ピアノやキーボードよりも音色に深みがあり、演奏者の感情を繊細に表現できるという特徴があります。

アコースティックピアノには、水平方向に響板があるグランドピアノと、地面に垂直に弦が張られた縦型のピアノであるアップライトピアノがあります。いずれも定期的な調律が必要ですが、メンテナンスの仕方によっては長く愛用できるでしょう。

電子ピアノ

アコースティックピアノに近い音色・タッチが表現された電子鍵盤楽器です。ハンマーアクションの鍵盤を採用しているモデルや木製のモデルも多く展開されています。

電子ピアノはヘッドホンの使用や音量調節が可能であり、調律などのメンテナンスは必要ありません。キーボードと比べると重量があり、設置場所を事前によく検討することが大切です。

キーボード

指で鍵盤を押すと、あらかじめ収録されているピアノの音が再生される電子鍵盤楽器です。

鍵盤数やサイズはモデルによって異なりますが、ピアノの練習に使用する場合は、フルサイズのピアノの鍵盤数と同じ88鍵盤のものを選ぶとよいでしょう。

ピアノには上記のようにさまざまな種類があるため、ピアノを持つ目的に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。手軽に練習したい場合はキーボード、音にこだわる場合はアコースティックピアノなど、目的や好みなどを十分に考慮して購入するようにしましょう。

ピアノ選びのコツ

ピアノを選ぶ際には、予算や設置するスペース、ピアノを演奏する環境などを考慮しながら検討することが大切です。それぞれのポイントを押さえた上で、自分の経済状況や住環境に適したピアノを選びましょう。

◆ピアノ選びのポイント

・予算

ピアノは種類やグレードによって価格が大幅に異なります。例えば、新品のアコースティックピアノを購入する場合は、40万円以上の費用が必要です。アコースティックの中古ピアノや新品の電子ピアノの場合、20万~30万円ほどが目安となります。ピアノを弾く目的や到達したいレベルと併せて、予算についても考えておくことが大切です。

・設置するスペース

ピアノを購入する際には、ピアノを設置するスペースについても考える必要があります。広いスペースを確保できる場合はグランドピアノも選択肢に入りますが、日本の住宅事情では難しいケースが多いでしょう。十分なスペースがない場合は、アップライトピアノや電子ピアノがおすすめです。

・ピアノを弾く環境

ピアノを練習する際には音が出るため、周囲への配慮も必要です。「防音の練習室がある」など大きな音でピアノ演奏が可能な環境であれば、アコースティックピアノでも問題ないでしょう。周囲への音漏れが気になる場合は、ヘッドホンの使用や音量調節が可能な電子ピアノがおすすめです。

ピアノ初心者の練習方法は?

大人になってからピアノを始めたいと考えている方の中には、「何から」「どのようにして」練習をすればよいか分からない方も多いでしょう。ここでは、大人のピアノ初心者に向けて、ピアノの練習方法や注意点を解説します。

毎日短時間でも練習する

ピアノをうまく弾けるようにするためには、毎日短時間でもピアノ練習に取り組むことが大切です。毎日の生活の中で、ピアノの基礎練習ができる時間を1日20分程度確保することから始めましょう。

ピアノの上達を目指す場合、短い方では3~6か月程度、長い方では1年ほど練習が必要となります。仕事や家庭、子育てとの両立が必要な年代であれば、上達するまでに6か月~1年ほどの期間が必要となるでしょう。仕事や子育てが落ち着いた年代であれば、2か月ほどで両手で初級レベルの曲を弾くまでに上達する可能性もあります。

ウォーミングアップを行う

ピアノは指を駆使して演奏する楽器です。適切な指使い(運指)をするためにも、スポーツを始めるときと同様に、最初に指のウォーミングアップを行って指の柔軟性を高めてから練習に取り組みましょう。

◆指のストレッチ方法

・指を広げる

左手の人差し指と中指の間に、右手の親指と人差し指を入れてゆっくりと広げましょう。中指と薬指の間、薬指と小指の間も同様にして広げます。左手と右手で1セットとし、3セットほどゆっくりと繰り返してください。

・指を反らす

両手の親指以外の指を揃え、左手の親指以外の指を右手の親指以外の指でつかみ、ゆっくりと反らします。右手の親指以外の指についても同様に行いましょう。次に、左手の親指を右手でつかみ、ゆっくりと反らしてください。右手の親指も同様に行います。

いずれのストレッチも、気持ちよく感じる程度のところで15~30秒ほどキープすることが大切です。それぞれ時間をかけて3セット程度行いましょう。

楽譜の難易度に注意する

ピアノ上達を無理なく目指すためには、自分のレベルに合った楽譜(練習曲集)を選ぶことも大切です。「超初級」「初級」「中級」の楽譜を中心に、下記のポイントを押さえて自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

◆楽譜を選ぶポイント

  • 曲に付けられているシャープ(♯)やフラット(♭)の数が3個以内の曲を中心に掲載されている
  • 音符の大きさや濃さが自分にとって見やすい
  • ピアノの譜面台に安定して置ける厚みの曲集である
  • シリーズ化されており、より上級の練習曲に進みやすい

また、練習のモチベーションを維持するために、クラシックに限らず、ジャズやポップス、アニメソングなど自分の好きな曲を弾くのもおすすめです。練習用の曲と併せて、好きな曲の楽譜も準備しておくとよいでしょう。

大人のピアノ初心者もピアノを楽しもう

ピアノは独学でも練習できる楽器ですが、楽しみながら上達を目指すためにはピアノ教室に通うことがおすすめです。プロである講師のピアノレッスンを受ければ、正しい弾き方やテクニック、音楽理論などの知識をしっかり学べるでしょう。

また、多くのピアノ教室では、発表会など他者に演奏を披露する場を設けています。「発表会で演奏する」という短期的な目標に向けて練習に励みやすい点は、ピアノ教室に通う大きなメリットです。発表会や演奏会などで他の人やピアノ仲間の演奏を聴き、学びや表現力を深めることも期待できます。

このように、大人のピアノ初心者がピアノ教室に通って指導を受けることには多くのメリットや魅力があります。体験レッスンを通して自分に合った教室・ピアノ講師(先生)を選び、ピアノの上達を目指しましょう。

まとめ

大人になってからピアノを始めると、自己表現につながったりリラックス効果があったりなど、さまざまなメリットがあります。

ピアノの上達のためには、毎日短時間でも継続して練習することや、練習前のウォーミングアップ、適切な楽譜選びが重要です。さらに、ピアノ教室に通うとプロの講師から正しい技術や音楽理論を学べ、発表会などでの演奏体験も得られます。ピアノを通じて新しい趣味や目標を見つけ、充実した時間を過ごしましょう。