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Column[ コラム ]

ピアノ初心者におすすめの練習曲は?選び方と上達するためのコツ

ピアノ初心者におすすめの練習曲は?選び方と上達するためのコツ

ピアノを練習するときに適切な練習曲を選ぶことは、スムーズな上達への重要なステップです。基本的な知識を身につけるだけでなく、実際に曲を弾くことで指の動きや音感を鍛えられます。しかし、初心者の方はどの曲を選べば良いか迷うことも多いでしょう。

当記事では、ピアノ初心者におすすめの練習曲を5つ紹介し、それぞれの曲が初心者に向いている理由を解説します。ピアノを始めたばかりの方や、どの曲から始めるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

ピアノ初心者におすすめの練習曲

ピアノ初心者がピアノをうまく弾けるようになるためには、ピアノに関する基本的な知識を身につけるとともに、実際にピアノで曲を弾いて練習することが非常に大切です。最初はピアノ初心者でも取り組みやすく、ピアノのテクニック向上が期待できる練習曲からスタートするとよいでしょう。

初心者向けのピアノ練習曲にはさまざまな曲がありますが、初めてピアノにチャレンジする方の中には「どのような曲を選べばよいか分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、ピアノ初心者におすすめの練習曲を5つ紹介します。初心者に向いている理由も併せて確認し、練習曲選びの参考にしてください。

エリーゼのために

「エリーゼのために」は、ベートーヴェンの作品の中で最も有名なピアノ曲の1つです。クラシックに詳しくない方でも一度は聞いた経験がある名曲であり、初級~中級レベルの方が当面の目標として設定することも多い定番曲でもあります。

「エリーゼのために」は演奏時間が短い曲ではあるものの、曲の中盤では指の動きの素早さ・細やかさが求められます。アルペジオや同音連打、トレモロ、ペダリングといったバイエル上級レベルの技術を学べるため、ピアノの総合的な演奏力・表現力を習得するのに最適な曲と言えるでしょう。

アメイジング・グレイス

「アメイジング・グレイス」は、アメリカにおいて最も親しまれている讃美歌の1つであり、日本を含む世界中で演奏・歌唱されてきた楽曲でもあります。

短くゆったりとしたテンポで優しいメロディが進行する「アメイジング・グレイス」は、旋律における音の跳躍が少ないため、初心者でも弾きやすい作品です。初心者向けにアレンジされたピアノ楽譜も多いので、基本の弾き方をマスターした後にチャレンジしてみるとよいでしょう。

威風堂々

「威風堂々」はイギリスのエドワード・エルガーによって作曲された、6曲から成る管弦楽用行進曲集です。特に第1番の旋律は非常に有名で、イギリスでは第2の国歌として親しまれており、日本においても卒業式などの式典の入場曲として使用されることが多い曲でもあります。

「威風堂々」の第1番は躍動感のあるマーチから始まり、中盤以降は堂々とした華やかなメロディを楽しめます。ピアノ初心者向け楽譜も多く公開されているため、レベルに応じた「威風堂々」にステップアップしながらチャレンジできるでしょう。

さんぽ

久石譲によって作曲された「さんぽ」は、映画「となりのトトロ」のオープニングテーマ曲として、年齢を問わず多くの人々から愛されている楽曲です。明るく軽やかな印象のあるメロディが特徴的な曲であり、練習の際も楽しく演奏できるでしょう。

「さんぽ」の原曲は曲後半(歌詞における3番の部分)で転調するものの、前半部分だけでも完成した曲としてまとめられます。最初は前半部分のみ練習していったん完成させ、ピアノスキルをさらに磨いてから、転調する後半部分を弾けるように練習するといった進め方もおすすめです。

世界に一つだけの花

槇原敬之作曲の「世界に一つだけの花」は、SMAPの代表曲として知られるJPOP界の名曲です。テレビやラジオで放送されたり、学校や幼稚園・保育園で歌われたりするケースも多いことから、多くの日本人が耳にした経験がある人気曲と言えるでしょう。

「世界に一つだけの花」は、初心者でも弾きやすいテンポであるという特徴があります。ピアノ初心者向けの曲集に楽譜が掲載されている場合もあるので、比較した上で自分が取り組みやすい楽譜を選ぶとよいでしょう。

ピアノ初心者の練習曲の選び方

「ピアノ初心者向けの曲」と一口に言っても、ジャンルや曲の長さなど、曲によってさまざまな違いがあるため、曲選び・楽譜選びに迷う方も少なくありません。ここでは、ピアノ初心者が練習曲を選ぶ際に注目したい2つのポイントについて詳しく解説します。

知っている曲を選ぶ

ピアノ初心者が練習曲を選ぶ際のポイントとして、自分が知っている曲を選ぶことが挙げられます。

自分の知っている曲であれば、メロディやリズム、テンポなども分かるため、初心者でも練習に取り組みやすくなります。また「自分が知っている曲」は有名な曲やヒットした曲、自分の好きな曲であることがほとんどです。このような楽曲は練習のモチベーションを維持しやすく、繰り返しの練習も苦になりにくいでしょう。

難易度に合わせて曲を選ぶ

「ピアノ初心者」と言っても、そのレベルは人によって異なります。「音符が読めない」といった方もいれば、「学校の音楽の授業レベルの譜読みはできる」「他の楽器の演奏経験がある」などといった方もいるでしょう。練習する曲を選ぶ際には、自分の演奏レベルを考慮した上で、自分に合った難易度の曲を選ぶことが大切です。

例えば、ピアノを始めたばかりの方の場合は曲の長さが短く、簡単なリズムの曲から練習を始めると、練習を苦痛に感じにくいと考えられます。簡単に弾ける曲ではなく、練習のために自分の演奏レベルよりも少し難しい曲を選ぶとよいでしょう。また、反復練習できる簡単な曲を選び、指の動きを練習することも1つの方法です。

初心者がピアノを上達するためのコツ

初心者がピアノをうまく弾けるようになるためには、取り組みやすい曲から始めるだけでなく、上達に向けたコツを踏まえて正しい練習を行うことが大切です。ここでは、ピアノ初心者が上達するコツ・練習方法を3つ紹介します。

いろいろな曲調の曲を弾いてみる

初心者がピアノを効果的に上達させるためには、いろいろな曲調の曲を弾くことが大切です。優しい雰囲気の曲や情熱的な曲、バラード曲、アップテンポな曲など、弾き方が異なる曲を複数選んで並行してピアノ練習を進めることで、指のコントロール力の強化にもつながります。テクニックが向上するだけでなく、ピアノの演奏にも早く慣れるでしょう。

一方で、1つの曲を完璧に仕上げる練習も重要です。「ピアノに慣れるための曲」「正確に仕上げる曲」の2種類を、教本や練習曲集などをうまく使って同時並行で練習し、ピアノの能力をバランスよく身につけましょう。

正しい指使いを意識する

曲をスムーズに演奏するには、常に同じ指使いで弾くことが大切です。指使い・指運びに慣れると楽譜に集中できるので、楽譜と鍵盤の両方を確認する頻度が下がります。ピアノを練習する際には、楽譜に記載された指番号で正しく弾けるように意識しましょう。

なお、弾きやすい指の使い方・指の運び方は人によって異なるため、「楽譜通りの指使いでは何度も間違えてしまう」といった部分が生じる場合があります。その際には、楽譜通りの指使いをもとに指の使い方を見直し、自分の弾きやすい指使いへと変えてトレーニングを行いましょう。

自分の演奏を録音して聞いてみる

初心者がピアノ上達を目指す上で、自身の演奏を客観的に聞いて分析することも重要なポイントです。レッスン中・自宅練習中に自分が弾いている音を聞くことは難しいため、録音して自分の演奏の様子をチェックしてみましょう。

自分の演奏を録音すると、演奏をより客観的に分析できるようになります。改善点だけでなく、音の大きさ・テンポ・弾く際の癖なども分かりやすくなるため、修正に生かしやすいでしょう。練習効果も向上します。

まとめ

ピアノ初心者におすすめの練習曲はいくつかありますが、大切なのは自分が楽しんで弾ける曲を選び、徐々にレベルアップを目指すことです。練習曲選びの際には、自分が知っている曲や、挑戦したい曲を選ぶとモチベーションを保ちやすいでしょう。

また、練習を続ける中で、曲の難易度や自分の成長に応じて、新しい曲にも挑戦してみてください。ピアノの上達を目指す場合は、ピアノ教室に通うのもおすすめです。ピアノの練習を楽しみながら、上達していく喜びを感じてください。