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Column[ コラム ]

ピアノの弾き語りをマスターするには?初心者にもできる練習方法

ピアノの弾き語りをマスターするには?初心者にもできる練習方法

ピアノを弾きながら歌う「弾き語り」に憧れてピアノの練習をしたいと思っている方もいるでしょう。ピアノの弾き語りにはさまざまなスキルが必要なので難易度が高いものの、段階を踏んで練習を重ねることで上達が見込めます。

当記事では、ピアノの弾き語りに必要なスキルや効果的な練習方法を解説します。ピアノの弾き語りができるようになりたいという方は、ぜひ参考にしてください。

ピアノの弾き語りは初心者でもできる?

ピアノの弾き語りは、演奏しながら歌う必要があるため難易度が高いものの、コツをつかめば初心者でも上達を目指せます。ここでは、ピアノの弾き語りについて必要なスキルや知識を解説します。練習に入る前に、弾き語りのイメージを掴んでみましょう。

ピアノの弾き語りに必要なスキルは?

ピアノの弾き語りには、リズムを保つ力やボーカル力、さらにコードについての知識が必要です。ここでは、リズムキープとボーカル力について解説します。

・リズムキープ

弾き語りでは、リズムキープをピアノの伴奏で行わなければなりません。ピアノ伴奏は弾き語りの土台となる部分で、曲を気持ちよく聴いてもらうために重要な要素です。歌いながらリズムを保つのは難しいスキルですが、コツを掴めば練習の中で十分上達できるでしょう。リズムキープの上達には、練習の段階からメトロノームを活用するのがおすすめです。

・ボーカル力

ボーカルは曲の主役であり、ごまかしが利きにくいパートです。そのため、ボーカルは表面的なテクニックだけでなく、基礎のスキルを身につけ、レベルアップを図る必要があります。具体的には、発声練習やボイストレーニングを行い、表現力を身につけましょう。

ピアノの弾き語りでは、伴奏とボーカルの両面でそれぞれ異なるスキルを求められます。弾き語りを十分に楽しむには、どちらか一方の練習に偏るのではなく、両方のスキルを同時に高めることを考えましょう。

弾き語りで使う楽譜とコードの違い

コードとは3~4つの音からなる和音を表したものであり、曲を構成している要素です。メロディーラインもコードに基づいて作られています。ほとんどの曲は複数のコードを順番に組み合わせて作られており、コードを順番に組み合わせたものを「コード進行」と呼びます。

コードは、和音のベースの音(ルート音)とコードの種類がアルファベットや数字で記載されています。弾き語りで使う楽譜にはメロディーラインとは別にコードもあわせて記されており、コード進行を確認しながら伴奏を行います。弾き語りの上達を目指す場合は、コードについての知識も合わせて身につけるとよいでしょう。

ピアノ弾き語りの練習方法

ピアノの弾き語りは、ピアノの演奏とボーカルの両方を練習する必要があります。身につけなければならないスキルは多いものの、正確な順番で練習することで、効果的に弾き語りが上達します。

ここでは、ピアノの弾き語りをマスターするまでの練習法を順を追って解説するので、ぜひ参考にしてください。

まずは伴奏を練習する

弾き語りの際、ピアノの伴奏はコードに基づいて演奏するのが一般的です。まずはコード進行を追いながら、曲のベースとなる伴奏をマスターしましょう。この段階では、まだボーカルは合わせずに、着実に伴奏を弾けるように練習します。

伴奏から練習することで、曲全体の流れや雰囲気、ボーカルを入れるタイミングなどが掴みやすくなります。

鼻歌を歌う

伴奏がある程度弾けるようになったら、ピアノの伴奏とボーカルと合わせる練習を始めます。その際、いきなり本格的に歌詞を付けて歌うのではなく、鼻歌での練習から始めましょう。

歌詞を付けて歌うと、歌詞の言葉に気を取られて伴奏がおろそかになる恐れがあります。鼻歌の段階では、伴奏とボーカルのリズムを合わせることに集中し、演奏の精度向上を目指します。

歌詞を付ける

伴奏しながら鼻歌を歌うのに慣れてきたら、いよいよ歌詞を付けて本格的に歌う練習を行います。鼻歌から歌詞付きのボーカルに移行すると、最初は伴奏でつまずいたりリズムが合わないと感じたりすることもあるでしょう。歌詞を付けてリズムが合わなくなったら鼻歌に戻すようにして、少しずつ練習を進めます。

歌詞を付けて練習する段階では、正確に演奏をこなすだけでなく、基本のメロディーや歌詞に感情を込めて曲に肉付けする意識が大切です。歌詞の意味を考えながら感情を込め、表現の幅を広げることを心がけて練習に取り組みましょう。

アレンジを入れる

伴奏しながら難なく歌えるようになったら、仕上げに自分なりのアレンジを入れます。アレンジを入れることで、オリジナリティのあるパフォーマンスになります。アレンジは必ず入れなければならないわけではありませんが、弾き語りや自分なりの表現をより楽しみたい場合はチャレンジしてみましょう。

アレンジを入れる方法としては、歌に感情を込める方法や、伴奏に変化をつける方法があります。最初はどのようにアレンジを入れたらよいか見当がつかないかもしれませんが、プロの弾き語りや個人が配信している弾き語り動画などを参考にしながら、アレンジ方法を勉強しましょう。

ピアノ弾き語りの曲・楽譜の選び方

初心者がピアノの弾き語りをするには、曲選びが重要です。定番曲や人気曲、好きな曲から選ぶのも1つの方法ですが、まだ弾き語りに慣れていないときは弾き語りのしやすさを重視して選ぶのがおすすめです。コード進行が複雑でない曲は、比較的初心者でも弾き語りしやすいでしょう。

楽譜には表記方法によっていくつか種類があるので、同じ曲の楽譜でも、演奏方法に合わせて最適な楽譜を選ぶ必要があります。

ピアノの弾き語りに使われる楽譜には、メロディーを音符で記した「メロディー譜」や歌詞の上にコードが書かれた「コード譜」、「弾き語り譜」があります。弾き語り譜は、譜面通りに演奏すれば弾き語りができる譜面です。

メロディー譜・コード譜・弾き語り譜の中から楽譜を選ぶ場合、まだピアノ演奏に自信がない方はメロディー譜かコード譜を選びましょう。ピアノが弾けない段階では、弾き語り譜を譜面通りに演奏するのは難易度が高い場合があります。ピアノ弾き語り初心者でも、ピアノにある程度慣れている方であれば、弾き語り譜にチャレンジしてもよいでしょう。

弾き語り曲の楽譜の入手方法には、ピアノ弾き語り用の楽譜集を買う他に、楽譜の登録サイトからダウンロードする方法があります。

ピアノ弾き語りの練習は音楽教室がおすすめ

ピアノの弾き語りは独学でも覚えられないわけではありませんが、本格的に練習したい場合は音楽教室に通うのがおすすめです。ピアノの弾き語りは、ピアノ伴奏とボーカルの両方をスキルアップさせる必要があり、難易度が高いためです。

加えて、ボーカル力を本格的に磨くためのボイストレーニングは、独学では難しいでしょう。

音楽教室でのレッスンは、音楽の基礎知識や基礎スキルを丁寧に教えてもらえます。ピアノ演奏の姿勢や構え方、指の使い方まで教えてもらえ、着実にスキルを身に付けられます。分からないこともその場で即座に確認でき、効果的な練習が期待できるでしょう。

独学は自分のペースで練習できるメリットがあるものの、レッスンの頻度が自分のペースに合った音楽教室を探せば無理なく通えるでしょう。

まとめ

ピアノの弾き語りには、リズムキープ力とボーカル力が必要です。また、ピアノに慣れていない方は難易度の低い楽譜を選び、無理なく伴奏ができるように工夫するとよいでしょう。

弾き語りの練習は、まず伴奏をマスターし、鼻歌から徐々に歌を取り入れる方法がおすすめです。伴奏しながら歌えるようになったら、アレンジを取り入れると自分なりの表現を楽しめます。ボーカル力の向上やアレンジの仕方を身につけるのは独学では難しいので、音楽教室に通うことも視野に入れましょう。