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Column[ コラム ]

おすすめのピアノ練習方法|練習の頻度やポイントも解説

おすすめのピアノ練習方法|練習の頻度やポイントも解説

ピアノを弾くことは、ただ美しい音楽を奏でる以上に、リラックスしたり集中力・記憶力を向上させたりする効果が期待できます。しかし、これらのメリットを最大限に享受するには、効果的な練習が必要です。

当記事では、ピアノの効果的な練習方法とその際に役立つ具体的なコツについて解説します。ピアノ演奏を始めたばかりの方から、さらなる上達を目指す方まで、ピアノを効率的に練習するためにぜひ当記事を参考にしてください。

ピアノの効果的な練習方法は?

ピアノの練習には、集中力や記憶力の向上、リラックス効果など、さまざまなメリットがあります。気持ちよくピアノを弾けるようになるために、ここではピアノの効果的な練習方法と練習する際の具体的なコツについて説明します。

指のウォーミングアップを行う

ピアノは10本の指を駆使して演奏することから、「指のスポーツ」とも呼ばれています。運動する際、怪我をしないために準備運動が必要なように、ピアノを弾き始める前には必ずウォーミングアップとして指のストレッチを行いましょう。

指のストレッチを行うと関節の柔軟性が高まり、指と指の間の可動域を広げることができます。親指以外の指を揃えたまま、親指は反対の手で掴んで、それぞれゆっくり反らすストレッチや、指の間に反対の手の親指と人差し指を入れて広げるストレッチがおすすめです。回数はそれぞれ3回、痛めないように気を付けながら気持ちのよい強さで15~30秒ほど固定し、ストレッチ時間の半分ほどの休憩時間を持つようにしましょう。

レベルに合った曲を選ぶ

ピアノの上達には、曲の選び方も重要なポイントです。自分のレベルに合ったピアノ曲を選ぶことも大切ですが、現在の自分のレベルよりも少し難易度を上げたピアノ曲を目標に選ぶと、上達にもつながるのでおすすめです。また、モチベーションのためにお気に入りの曲や知っている曲を選ぶのもよいでしょう。

ただし、今の自分のレベルよりも難易度が高すぎる曲を選んでしまうと、うまく弾けずモチベーションが低下してしまうので注意が必要です。自分が弾ける曲よりも「難しい」と感じる場所が2~3か所ある曲を目標曲に選びましょう。

右手と左手を分けて解説する

弾き慣れない曲をいきなり両手で弾くと、右手と左手のパートを一気に脳に学ばせることになるため、ピアノ初心者には大きな負荷となります。新しい曲にチャレンジする際には、最初は左右の手を別々に弾く練習をするとよいでしょう。

片手ずつ弾き始める際には、まずはそれぞれのパートの指使いを覚えるのがおすすめです。楽譜や手元を見ずにそれぞれのパートを正確に弾けるようになったら、両手で弾く練習を始めましょう。

フレーズごとに練習する

1小節や1フレーズ単位に区切って練習することを、部分練習と言います。部分練習はピアノの上達には欠かせない、大切な練習といっても過言ではありません。

部分練習は、曲の中でつまずく場所や間違いやすい場所をピックアップするところから始めます。まずは曲を始めから最後まで通しで弾いてみて、苦手な部分を発見したら付箋を貼り、注意点や所感などを一言メモしておくとよいでしょう。

ピックアップが完了したら、苦手な部分を1小節ごとに区切って練習します。苦手な部分の何が問題なのかを考えながら、ゆっくりと弾いてみましょう。例えば、指使いが難しくて間違ってしまう場合、何種類も指番号を試してみて自分に合った指使いを見つけていきます。1小節弾いて問題がなければ1フレーズに延ばして弾いていき、曲の中の問題点を解消していくことで曲全体をスムーズに弾けるようになるでしょう。

ゆっくりめのテンポから練習を始める

基礎的な指の動かし方を身につけるために、最初はゆっくりのテンポで練習し、だんだんテンポを早めるのも、効果的な練習法の1つです。テンポを落として練習することにより曲全体の構成を理解し、指の動き方も確認できます。

ゆっくりめのテンポで弾いてみて弾きやすい部分と苦手な部分を確認した後は、フレーズごとに区切って少しずつテンポを上げて弾いていきます。徐々に演奏のスピードを上げて練習すると、今までつまずいていた部分や適当に誤魔化して弾いていた部分も整い、きれいに演奏できるでしょう。

ピアノを練習する頻度

ピアノを上達させるには、指の動かし方に慣れることが必要不可欠です。「1日練習しなければ自分に分かる。2日練習しなければ批評家に分かる。3日練習しなければ聴衆に分かる」という言葉があるように、毎日の練習は大切です。日々の練習で指が滑らかに動くようになるため、間を空けず練習時間を確保しましょう。

また、練習時間は長くても1回40分程度が目安です。40分を確保できない場合でも、最低20分は練習時間を確保するとよいでしょう。まとめてではなく、細切れで15分を2セット練習しても大丈夫です。定期的に練習時間を確保するために、初心者はピアノ講師が教えてくれるピアノレッスンを利用するのもおすすめです。

ピアノ上達のためのポイントは?

練習内容を考えずに、独学でやみくもに弾き続けても上達することはありません。ピアノの上達には、練習時間や姿勢など、さまざまな点に気を付けながら練習することが大切です。

ここでは、上達のためのポイントについて3つ解説します。

長時間練習は避ける

多忙などが理由でまとまった練習時間を確保するのが難しい人でも、毎日短時間の練習時間を確保すると確実にピアノのスキルは上達します。ピアノは他の楽器やスポーツ、ダイエットなどと同じように、毎日コツコツ努力することが重要です。

できる日にまとめて何時間も練習するよりも、毎日20分でも練習を行った方が上達への近道となるので、必ず毎日コツコツと練習を行いましょう。

正しい姿勢で演奏する

ピアノ上達には、正しい姿勢で演奏することも大切です。具体的には、ピアノに向き合った状態で鍵盤の幅の中央に椅子を置き、やや浅めに腰かけます。座った後は腰に重心を置いたまま足から余分な力を抜き、足裏全体が床につくようにしましょう。肩や腕など、身体から力を抜いてリラックスした状態で背筋を伸ばし、指先を柔らかく動かせるようにすることがポイントです。

また、椅子の高さは鍵盤とひじの高さが等しくなるように調整しましょう。椅子の高さを調整した後は、鍵盤に両手を置いて確認します。卵を持っているようなイメージでふんわりと手のひらを丸めることで余分な力が抜け、指先がスムーズに動くようになるでしょう。

自分の演奏を録音・録画する

自分の演奏を客観的に聴くために、実際に演奏した様子を録音・録画をすることもおすすめです。気になる部分や苦手な部分を録音・録画すると上達度を確認できるので、部分練習の時も積極的に活用するとよいでしょう。発表会などで演奏する場合は部分練習から録音・録画を活用し、本番が近づいてきたら通しの演奏も録音・録画して全体の流れを確認しましょう。

演奏の録音・録画は、曲全体の流れやテンポ感、音色や音楽表現などを客観的に評価することにもつながります。自分を客観的に評価しピアノ演奏を洗練させるためにも、録音・録画を積極的に活用しましょう。

まとめ

ピアノの上達を目指すには、毎日コツコツと段階を踏んで練習を行うことが大切です。指のウォーミングアップから始め、手を分けての練習、フレーズごとの練習、そしてゆっくりめのテンポでの練習を経て、指の動きをしっかりと身につけていきましょう。

また、練習時は正しい姿勢を保ち、自分の演奏を客観視するために録音・録画も有効です。特に姿勢や演奏の評価については自分ひとりで行うことは難しいので、ピアノ教室に通い、プロの指南を受けるのもおすすめです。